ちょっと前に漢方特集をした雑誌に気になる記事を発見。男性も女性も補腎は大切なんですね。
疲れやすくなった、腰痛がたまらない、うつっぽい、性欲が湧かない、メタボ気味、めまいや耳鳴りがする・・・30代〜40代というまさに働き盛りの年齢だというのにこうした不調を訴える男性が少なくないそうです。これらを引き起こす要因の一つにテストステロンの分泌量の減少があげられています。
テストステロンとはみなさんご存知、保健体育の授業で習った通り、男性ホルモンの代表格です。男性らしさを作るホルモンであり、また、生きて行くためのパワーの源となるのがこのホルモンです。このホルモン、男性ホルモンと呼ばれていますが女性の体内でも作られており、私たちにとって欠かすことのできないホルモンなのです。
このテストステロン、20代をピークに加齢とともに分泌量が減少してきます。通常は徐々に減っていくので、「あ、ちょっと歳とったかなぁ」という程度で、認識しづらいケースも多いとか。しかし、強いストレスなどによって急激に分泌量が減ってしまうと、疲れた−、腰が痛いー・・・といった最初に挙げた心身の不調に悩まされるようになるのです。いわゆる「男性更年期」というやつです。女性更年期と男性更年期はちょっとその性質が違うんですね。女性の場合、閉経前後に女性ホルモンの分泌量が減って更年期と呼ばれる心身の不調が引き起こされますが、これ、「閉経前後」という期間限定ものなんですね。数年間は不調が続きますが、ここを乗り切ると、元通り、もしくは今まで以上に元気になって活動的になる女性も多いのです。これは、女性ホルモンが減った代わりに男性ホルモン中心に生きて行こうと身体がスイッチしたことによるものと考えられています。つまり男性化して元気になるわけです(恐るべし切り替え!女性は強い!笑)。これに対して男性。テストステロンの減少は放置すればそのまま減る一方。これを中医学の世界では「腎虚(じんきょ)」といいます。テストステロンの減少は数年間という期間限定ものでもなければ、女性ホルモンに切り替わって女性化して元気になることはないのです。中医学の考え方では、この「腎」はエネルギーが宿るところと考えられています。この「腎」が虚ろになるということですね。不足したエネルギーは補っていかなくてはなりません。深刻です。補腎薬で補っていくのもよいですし、テストステロンの分泌を妨げるストレス(=交感神経の活性化)をアロマでケアしていくのも効果的ですよね。
春はストレスの影響を最も受けやすい気の滞りやすい季節です。気のめぐりをよくしてくれる柑橘系フルーツの香りに補腎効果のあるオイルをプラスしてしっかりと腎を補っていきたいですね。男性にもアロマを。。。