現代の西洋医学では治りにくい、または、予防しにくい病気や症状にアロマセラピーが有効であるという研究が次々に発表されています。なぜ「香り」がそのような病気や症状に有効なのでしょうか。大きな理由として、「香りは脳に直接働きかける」ということが挙げられています。
身体のお辛い症状を解決するためには2つの方法があります。一つは傷など、患部そのものを治すことです。病院に行きますとお医者様が治療してくださることですね。そして、もう一つは、脳に働きかけるということ。なぜ脳に働きかけることが症状の解決となるのか。それは、私達が痛みや不快さを脳で感じているからなのです。

§アロマで脳に働きかける§

精神神経疾患では、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの脳内伝達物質の分泌の乱れ、そして、女性特有の症状では、脳が調整しているホルモン分泌の乱れが原因として挙げられます。また、「痛い」などの生体反応は脳が患部から送られた神経系の電気信号を脳がキャッチすることで引き起こされることはみなさんご存知のことと思います。精油の「香り」の情報は鼻を通って直接脳に伝達されますので、脳で起こっていることが原因となる不調や不快症状に効果ありということはイメージしやすいのではないでしょうか。また、現代人の病気や不調はストレスが原因していることが多く、このストレスの緩和もアロマセラピーが最も得意とするところです。さらに、私達がいつも元気でいられるよう体温や血液の状態といった体内環境の恒常性を保ってくれているのは脳の視床下部というところですが、「香り」の情報はここまで届いていきます。視床下部はさらにその後ろの脳幹にむかって神経が投射し、自律神経の元となる神経細胞を調整していますので、「不調や病気の予防」といった点からもアロマセラピーは有効であると考えられています。

§病気は「治す」から「予防する」へ§

未病とは、病気というほどではないけれどなんとなく調子が悪く健康ではない状態のことをいいます。
そう、病気になる一歩手前、黄色信号点灯の状態ですね。アロマセラピーはこの未病にも有効に働きます。
現代の西洋医学ではどうしても「治療」が主流になってしまい、予防への意識付けが希薄になりがちです。ですが、私達はもっと「病気にならない身体づくり」や「病気の予防」にも目を向けていくべきではないかと私は思っております。
たとえば、ストレスは免疫力を低下させ病気になりやすい身体を作り上げてしまいます。アロマセラピーの精油の芳香成分はストレスによって乱れる交換神経と副交感神経のバランスを調整し、ホルモンバランスや神経伝達物質の調節もサポートしてくれますので、免疫力低下を防ぐことで病気になりにくい状態を作っていくことが期待できます。また、アロマセラピーの精油、たとえば、ティートリーには強力な殺菌力が認められており、大気中に香らせるだけで細菌やウイルスを破壊し、風邪やインフルエンザの予防として大変有効に働いてくれます。
誰かに与えられたものを使ってという受動的な姿勢ではなく、自分の好きな香りを使ってという主体的な姿勢で病気を予防したり、未病の芽を摘むことができるということもアロマセラピーの大きな魅力の一つだと思います。予防医学としてのアロマセラピーの重要性は今後ますます高まっていくと言われています。みなさんも是非生活の中に香りの力を取り入れ、より快適な毎日をお過ごしください!


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